猫に関する病気、お悩みを取り上げて
わがやの実体験をシェアしていく企画、【猫学】。
今週のお題は、
「なぜ短足マンチカンの足は短いのか?」について。
短足マンチカンの最大の魅力。
それはその短い手足。
しかし、実はその可愛い短足は「骨軟骨異形成症」という遺伝性の病気によるものだということをご存知でしょうか?
これから短足マンチカンを迎えようと検討されている方、今現在短足マンチカンと暮らしている方にぜひ知っていただきたい内容となっておりますので、最後まで読んでいただければ嬉しいです。
骨軟骨異形成症とは?
骨軟骨異形成症とは、軟骨や骨に異常が起こる遺伝性の病気のことです。
猫種として人気の高いスコティッシュフォールドに見られる折れ耳もこの病気によるもので、折れ耳スコティッシュは成長するにつれて手足の関節にも異常が起こり、手足に痛みを感じて歩けなくなってしまう子もいるんだそうです。
短足マンチカンの場合は、骨の成長が不十分で短足だったり身体が小さかったりするとのこと。
骨軟骨異形成症の症状は?
骨異常が進行すると、手首や足首の関節にコブができて歩き方がぎこちなくなったり、足をひきずるようになったりします。
今までと歩き方が変わった、あまり走ったりジャンプしたりしなくなったという変化が見られる場合には症状が進行している可能性がありますので、早めに獣医さんに診ていただくのが良いでしょう。
骨軟骨異形成症の予防法・治療法は?
遺伝性の疾患のため有効な予防法はなく、治療も対症療法がメインとなるそうです。
床をフローリングではなくカーペットにしたり、キャットタワーのステップの間隔を短くして高所からの着地時の関節への負担を軽減させたり、体重管理に気をつけたりして、なるべく関節や手足に負担をかけないことで重症化を防ぐなど、この病気と生涯にわたって付き合っていく必要があります。
ちなみに…
わたし自身、るるちゃんと暮らすまで短足マンチカンの短足が遺伝性の病気によるものだとは恥ずかしながら知りませんでした。
「折れ耳がかわいいから」
「短足がかわいいから」
そういった人間本意な理由で生涯治ることのない遺伝性疾患のある猫さんが繁殖されている事実。
このことを知ったとき、猫に対してわれわれ人間がしていることの罪深さから悲しく申し訳ない気持ちになりました。
だからといって、これから短足マンチカンを購入したり飼ったりする方を非難したいわけではありません。
もしもわたしのように知らなかった方には事実を知っていただきたいという気持ちから記事を書きたいと思い、今回のお題にさせていただきました。
また、今回は短足マンチカンの骨軟骨異形成症について書いているペット保険会社さんの記事や獣医師さん監修の記事を参考にさせていただきました。
ネット上にはたくさんの真偽不明な情報がありますが、小さなブログでもわたしの記事を通して猫を愛するみなさまに正しい情報が伝わって、すべての猫が幸せな暮らしができるよう願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!