猫に関する病気、お悩みを取り上げてわがやの実体験をシェアしていく企画、【猫学】。
今週は「猫の脱水症状」について。
「脱水症状」というと、夏に起こるイメージがありませんか?
実は、冬も空気が乾燥していたり、寒くて猫さんがお水を飲みたがらなかったりなどの理由で脱水症状になることも。
一年中気をつけたい猫の脱水症状。
その見分け方や対策についてまとめていきます。
脱水症状の見分け方
背中の皮膚を軽くつまんでもちあげる「テントテスト」というやり方がおすすめ。
通常はつまんだ皮膚がすぐに元に戻りますが、脱水症状を起こしている場合には皮膚の弾力が失われているため、つまんだ皮膚が元に戻るまでに時間がかかります。
(こちらの方法は実際にわたしがボランティア参加している保護猫シェルターでも使われている方法です)
高齢猫さんの場合は、もともと皮膚の水分量が少なくて戻りが悪いこともありますので、定期的にチェックして通常の状態も把握しておけると安心ですね。
脱水症状によって引き起こされる病気
脱水症状が起こると、腎臓や泌尿器系への負担がかかり、腎不全、尿路結石、膀胱炎などにかかりやすくなります。
猫さんはもともと飲水量が少なく凝縮された濃いおしっこをする生き物のため、腎臓や泌尿器科系に負担がかかりやすいので、日頃から脱水症状には気をつけておきたいところですね。
脱水症状にならないための対策
脱水症状の対策としては、シンプルに飲水量を増やすこと。
しかし、猫さんにとってはこれがすごく難しいことなんですよね…(汗)
飲水量を増やすための方法を書いた記事がありますので、そのまとめと記事リンクをこちらにシェアします。
飲水量を増やす方法:
1. 食事から飲水量を増やす
- カリカリをお水に浸してあげる
- カリカリからウェットフードに変える
2. 水飲み場の環境を変える
- 器について
- 飲み口が広い器に変える
- 流水が好きな猫さんには自動給水器を用意する
- 水について
- 新鮮なお水を用意してこまめに入れ替える
- 寒い時期にはぬるま湯にする
- 鶏のゆで汁をあげる
- 場所について
- 大きな音がしない落ち着いた場所に器を置く
- 水飲み場を複数用意する
以上、本日は猫の脱水症状についてシェアさせていただきました。
脱水症状に気をつけて元気に冬を乗り切りたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!