みなさまこんばんは。
今週もまったりな週末を過ごしています、飼い主のじゃんです。
愛猫と一緒に猫小説を読んで、充実した週末です^^
ということで、今日読み終えたばかりの猫小説についてレビューしたいと思います♪
猫時代小説傑作選の『ねこだまり』。
猫さんが登場する小説と時代小説が好きなわたし。
本屋さんでいい本ないかなーと探していたときに見つけた『ねこだまり』。
名だたる女性作家さんの猫さんが登場する時代小説の短編集となっています。
少しずつ複数の作家さんの小説を読むことができるので、
『誰の小説が面白いの?』
『時代小説って難しいのかな?』
など、新たに好きな作家さんを見つけたい方だったり、時代小説ビギナーの方に特におすすめかなと思います。
参加されている女性作家さんたち。
『ねこだまり』では、諸田玲子さん、田牧大和さん、折口真喜子さん、森川楓子さん、西條奈加さん、宮部みゆきさんの猫小説を読むことができます。
田牧大和さんは、鯖柄の猫さんがいる通称・鯖猫長屋で巻き起こる物語シリーズ『鯖猫長屋シリーズ』の作者さんです。
『ねこだまり』の中にはまさにその『鯖猫長屋シリーズ』のひとつの物語である『包丁騒動』がおさめられていました。
西條奈加さんはこれまで何冊か読んだことがあり、『猫の傀儡』はこのブログでも紹介させていただいたことがあります。
『ねこだまり』での西條奈加さんの作品は、とある繭玉問屋で天敵である鼠を退治してくれるということで神棚に飾られていた木彫りの猫神さまがなくなってしまった事件についての『猫神さま』というお話がおさめられています。
特に気に入った作品は、森川楓子さんの『おとき殺し』。
なかなか剣呑なタイトルですが、内容としては江戸時代の有名な絵師である歌川国芳の門下であり、猫の言葉を理解できる娘のおひなが江戸の猫たちと一緒に事件を解決していくというお話です。
子猫は子猫らしく好奇心旺盛で忘れっぽく、老猫はゆったりとした調子で、猫さんそれぞれの個性が出るおひなとの会話が描かれており、猫さんの言葉が分かるというファンタジーな内容でありながら、違和感なく物語を読み進めることができます。
江戸の暮らしの中での人間と猫の絆が感じられ、最後はほろりとする場面がありつつもあたたかく心に沁みる内容となっていました。
以上、本日は猫さんが登場する時代小説短編集の『ねこだまり』についてレビューさせていただきました♪