みなさまこんばんは。
今日は家で読書をして一日過ごしました。飼い主のじゃんです。
毎日暑いですが、今日は一層暑く最高気温38度!
外に出るのも危険な暑さです(汗)
ということで、一日ひきこもっていたら読書が大変捗りましたので、本日読み終えた本のレビューをしたいと思います。
田牧大和さんの『鯖猫長屋 ふしぎ草紙』。
本日ご紹介するのは、田牧大和さんの『鯖猫長屋 ふしぎ草紙』。
タイトルどおり、猫さんが登場する時代小説です。
江戸の通称『鯖猫長屋』で巻き起こるいろいろ事件についてのお話で、鯖猫長屋シリーズとしてシリーズ化されています。
以前、いろいろな作家さんの猫時代小説を集めた『ねこだまり』を読んだときにこのシリーズのお話が1話載っていて、面白かったので読んでみました。
鯖猫長屋のあらすじ。
舞台は江戸の根津宮永町の長屋。
そこでは鯖縞模様の三毛猫のサバが一番偉く、「鯖猫長屋」と呼ばれています。
しかもサバは大変珍しい雄の三毛猫とのこと。
(遺伝子の関係上、雄の三毛猫は非常に少ないのです)
わけありの住人が住まう長屋で、サバの飼い主である拾楽もわけあり。
次々と巻き起こる事件に、サバが飼い主の拾楽を誘導するように行動したり、拾楽が面倒そうにしたりサバのいうことを聞かないと膝の上で爪を立てたり鼻を噛んだりして拾楽を動かします。
江戸時代も今も人間が愛猫にふりまわされるのは変わらないようです^^
全7話がおさめられていて。
話はずっとつながっているのですが、1話1話短編のように読むこともできます。
わたしは5話の『アジの人探し』が一番よかったです。
迷い犬のアジが飼い主を探す中で事件が起こるお話なのですが、アジの忠犬っぷりが涙を誘います。
少し不穏な流れになったので、もしかしてアジが命の危険にあったりしてしまうのでは…とヒヤヒヤしながら読み進めましたが、そんなことはなく、動物好きも安心して読むことができるかと思います。
少し剣呑な場面もありますが、基本的にはゆっくりした雰囲気の、猫好きが楽しめる人情ものの時代小説でした♪