みなさまこんばんは。
寝る前の読書タイムが癒しの、飼い主のじゃんです。
最近はもっぱら『本所おけら長屋』シリーズを読み進めているのですが、思いがけず猫さんが登場するお話に出会いましたので、ご紹介させてください。
畠山健二さんの『本所おけら長屋』。
本所亀沢町にある通称『おけら長屋』。
おけら長屋には、お金はなくその日暮らしだけど、人情に厚く、それぞれが協力しあって、時には知り合ったばかりの人にも世話を焼く、温かい面々が住んでいます。
それゆえに何かとやっかいごとが飛び込んできたり、むしろ自ら飛び込んで行ったりで、おもしろおかしい出来事、ほろりとさせられる出来事が巻き起こります。
全愛猫家が泣く、4巻の最終話『あやかり』。
おけら長屋の中心的人物で、お調子者で何かとやっかいごとを持ち込む万松(万造と松吉)のふたり。
『あやかり』は松吉の部屋にひょっこり現れた子猫のミーちゃんに関するお話。
親に捨てられたかはぐれたか、そう考えて同情した松吉はミーちゃんにご飯をあげて、それからミーちゃんが部屋に住み着くように。
一緒に過ごすうちにかけがえのない家族のような存在になりますが、ある日いきなりミーちゃんの姿が見えなくなって…。
松吉の猫愛がわかるエピソード。
事件のキーとなる人物である磯七は松吉のことを、
「松吉って人は、本当にその猫をかわいがっていたんです。あの人にとって猫は、友だちで、女房で、子供なんです。かけがえのねえもんなんです。」
とあらわしています。
周辺の人間には時には厄介者扱いされてしまう松吉ですが、ミーちゃんへの気持ちがもうまさしく愛猫家そのもので、とてもほっこり、共感させられます。
ちなみに、読書中の飼い主の足元には。
愛猫るるもながふたり揃ってすやすやと。
きみたちふたりがわたしにとっての大事な存在なんですよ♪
夜、愛猫と一緒に読むのにおすすめな『本所おけら長屋』のご紹介でした。