みなさまこんばんは。
GW、読書はかどってます!飼い主のじゃんです。
連休前に図書館で借りていた、西條奈加さんの『猫の傀儡』を読み終えましたので、さっそくレビューをしたいと思います。
表紙は歌川国芳の『たとゑ尽の内』の浮世絵。
愛猫家にはおなじみの、江戸時代の浮世絵師の歌川国芳。
そういえば、ねこ検定のテキストにも歌川国芳の『たとゑ尽の内』でてきました。
『たとゑ尽の内』は、「猫に小判」「借りてきた猫」など、猫さんにまつわることわざ『ねことわざ』に合わせて猫さんがポーズをとっている浮世絵作品です。
猫の傀儡とは?
舞台は江戸時代。猫さんたちが、代々一匹の傀儡師と一人の傀儡を選び、猫の思うように傀儡を行動させて、(特に人間も関わっている)猫界隈の問題を解決していくという謎解きなお話です。
猫の手のひらで転がされているような感覚、わたしたち愛猫家にとっては日常ですねw
傀儡に選ばれる人間の条件は以下の4つ。
- まず暇であること
- 察しと勘が良いこと
- 若い猫並みの数寄心を持ち合わせていること
- 何よりも猫が好きなこと
4番は自信がある!という方も多いのではないでしょうか?
きっとわたしたち愛猫家は愛猫にとっての傀儡なのでしょう^^
猫の傀儡の面白いところ、注意するところ。
なにか事件があって傀儡師が調査をするとき、そっと重要人物の膝に乗ってなでられながら独り言から情報を仕入れたり、優れた嗅覚で人間の嘘を見抜いたりします。
気づいたことを人間の傀儡に知らせなければなりませんが、猫と人間では言葉が通じるわけではないので、なんとかして人間を動かします。
謎解きのキーになるものにじゃれついてそれとなく気づかせてみたり、一緒に暮らし始めたばかりの子猫がわざと傀儡師に心配させるような行動をとって道を誘導してみたり。
愛猫がいつもと違うことをしていたり、何か心配させられるような行動をとったりしたら、愛猫家はすぐに気づいて駆け寄りますからね。
本当に猫さんは人間を動かす術を知っていますw
そういった猫あるあるな場面が可愛くおもしろいのですが、中には猫さんが危険に晒される場面もあって、そこは結構心が痛みました…。
その点は、愛猫家さんが読むなら注意すべき点かなと思います><
最後に、わがやの傀儡師たち。
るるちゃんはご飯の棚の前でご飯のおねだり。
もなちゃんはおもちゃの棚の前でおもちゃをおねだり。
ふたりとも、そっと飼い主に気づかせるとかではなくて、自分がやりたいことをド直球に伝えてくるわかりやすいタイプの傀儡師ですw
剣呑な出来事がなく、平和な証拠ですね^^
わがやの傀儡師、るるもななのでした♪